今回紹介する品種は極早生ブロッコリー品種「YQQ649」です。
この品種の大きな特徴はその早生性にあります。
「YQQ649」は、猛暑や台風などを避けて遅植えしても、定植後50日前後で収穫可能です。気温が高まっていく昨今、作付けが遅くなっていくなかで早い収穫が可能になります。
また草勢がコンパクトなため、株間の風通しがよく蒸れにくいのも特徴です。
そんな「YQQ649」の栽培状況を聞き取るために、石川県白山市に本社を構える農業法人「(有)安井ファーム」様を訪ねました。
安井ファーム様は90haほどの広大な面積でブロッコリーを栽培しており、その年間出荷量はなんと約500t!
県内のブロッコリーの約3割が安井ファーム様にて栽培されています。
また、広報活動にも力を入れていて、SNSで投稿したブロッコリーレシピを幾度もバズらせ、レシピ本も出版しております。
そんな時流に乗った農業法人、安井ファーム様に弊社品種「YQQ649」の印象をお聞きしました。
今回、お話を伺ったのはブロッコリー栽培担当の山岸さん。
素敵な笑顔で取材に応じていただきました!
↑YQQ649を持つ山岸さん
栽培概要
7月6日に播種し、8月15日に定植、10月1日から収穫が始まりました。栽植本数の目安は株間が約30cmで条間が約35cm、二条植えで10aあたり4000株程度です。今年は気温も高く、降水量は少なかったように感じます。花蕾が乱れてしまう品種も多かったです。
YQQ649への印象
特に驚いたのは定植から収穫までの短さで、定植から50日かからずに収穫できました。今シーズンで一番早く収穫できた品種です。また、高温乾燥下にも拘わらず花蕾形状も綺麗でした。早生性と花蕾形状を兼ね備えた品種だと思います。草姿がコンパクトで、茎が柔らかいのも印象的です。
YQQ649の注意点
生育が早いので取り遅れには注意したいですね。花蕾を大きくする場合は肥料を増やして、しっかりと株を作ることが大事だと思います。来年は資材を工夫して、より品種特性を活かそうと考えています。
以上のような評価をいただいた「YQQ649」は北海道、長野、石川、長崎など様々な産地で一定の評価を受けており、拡がりをみせています。そのコンパクトな草姿を活かして、密植による収量アップも狙える品種です。
↑収穫されたYQQ649
100haのブロッコリー畑を目標に掲げる安井ファーム様。
「YQQ649」が少しでもそのお役に立てればと思っています。
山岸さん、お話をお聞かせいただきありがとうございました!